ぐでぺんLIFE

歯列矯正とか旅行の思い出とか日々のお役立ちとか、いろいろ書いてます。

ずっと会いたいと思っているあなたへ

ずっと会いたいと思っている、高校1年生の頃の私へ

 

2020年の初夏に私はあなたに宛ててこの手紙を書いてます。過去の自分に向けてメッセージを書くのはとても不思議な気持ちがします。

今、世界的な疫病の流行が起きていて、気軽に人に会えないのです。そんな中で、いま会いたいひとは誰?と考えた時に、真っ先に浮かんだのが他でもないあなたでした。

 

私の人生の中で1番の暗黒期だったのは間違い無く高校生の頃です。母親の意向で、行きたいと思っていた学校は受験すらできず、自宅から一番近い学校しか許可が出ませんでしたね。

その田舎の学校には思っていたような楽しい高校生活は存在しません。あなたの望む選択肢はあなたにはありません。

 

高校生になったばかりのあなたはもう気がついていると思いますが、母親はあなたのことが嫌いです。

スポーツのできない私と、スポーツができる妹、どちらが母親好みか、ずっと前からなんとなく感じていましたね。その勘は正しかった。

私が勉強しているのも嫌な顔をする母親。

妹の2ヶ月に1度の美容院代には2万円を出すのに、あなたが4ヶ月ぶりに髪の毛を切りに行こうとするとカット代の4000円を渋ります。それが答えです。

妹には1着5,000円以上もする服を何着も買い与えるのに、私にはブラジャーすらも嫌な顔をします。下着すらもお下がりで我慢しろと。徹底的に私にはお金をケチりました。

携帯電話も高校生になったら持たせるという約束を親は反故にしたあげく、同じタイミングで妹にも携帯電話を与えました。妹も携帯電話は高校生になったら…と約束をしたのにね。そして妹はwebを使いすぎ、1万円ほどの請求がきますが親もあまり怒らずに、貯めておいたお年玉から引くから…と終わらせます。私の請求2,000円も舌打ちするのにね。そして私の分の貯めておいたお年玉は父親がお金が必要だから…と私の手元には来ませんでした。

世では二人目以降の子供には甘くなる…というのが通説だそうですが、あまりにもひどすぎます。

私が我慢した分のお金は妹と母がはまっている宗教に注ぎ込まれています。

母の宗教>妹>>弟>>>>私

うちの出費はこういう状態です。私が我慢して出費を抑えたからと言って、褒められることはありませんでした。

 

クラスメイトたちが可愛い服や小物や化粧品、雑誌にお菓子を持っているのを見て、どこからそれを買うお金がでてくるのだろうと私は不思議で不思議でたまりませんでした。

それは、親がお金を出しているから。

(一部の子は校則を無視してアルバイトをしていたようですが。)

 

それに比べて何をするにしてもお金がない。

まわりの子たちが学校帰りにプリクラを撮りに行く中で、何だか自分が惨めに思います。そんな生活が嫌で嫌でたまらなくなります。

 

派遣会社に登録して土日だけのアルバイトを、インターネットアンケートに答えてポイントを貯めてと、なんとか自分の使えるお金を捻出するようになります。

 

そのお金を何に使ったか…?

 

結局、プリクラも撮りに行かず、服なども買いませんでした。そのかわりに参考書と本を買います。勉強するのも知識を得るのも、とても好きですものね。それは今でも変わりません。でも圧倒的に時間が足りません。それを買うために何十、何百時間もかけてお金を得ているのですから。そして自宅で勉強をしていると、母親や妹から嫌がらせをされて、罵られるのです。

 

お金の件について後に母親と話すことになるのですが、母親は「女に学は要らない。勉強ができるからと調子に乗っていて、挫折させたかったから。金を持たせると遊ぶようになって色気付くから。」と、故意にやっていたと、悪びれも無く言います。

腸が煮えくり返る思いと、悲しさと虚しさでいっぱいになりました。

 

そしてもうひとつ。これは薄々感じていると思いますが、人は、特に女性は外見で判断されるということ。

かわいいとは縁遠い外見で、高校生になってすぐに、誰かが持ってきた中学校の卒業アルバムの回し読みで、私は「生活に疲れた主婦40歳」や「犯罪者顔」と調子に乗った男子に言われます。周りもそれを笑うだけ。

それからはその位置でスクールカーストが固定されます。友達と呼べる人もできませんでした。陰で外見を笑われることが多かったのも事実です。

でもそういうことをしない人も確かにいて、隣の席になったY君やK君、I君はとてもいい人でした。学年でのスクールカースト最高峰の陸上部の人たちも話してみると優しくていい人たちでした。大人になった今は交流ももう無くなってしまいました。

 

あなたは周りのかわいい子をとても羨ましがっていますね。でも大丈夫です。あなたは素材は悪く無いのです。自分にかける手間とお金と知識が足りていなかった。

あの家では到底無理な話です。ドライヤーすらなく、髪の毛が濡れたまま寝ていて、髪の毛を乾かしてから寝るということすら知らなかったのですから。きれいになりたいと、何かしようとする度に、母親から「色気づきやがって、ブスのくせに」と罵倒されます。

そしてそんな生活に疲れて抗う気もなくなり、本当に老け込んだ見た目になってしまいました。

 

誰かが言った、「死ねばいいのに」に反応して、自分に生きている価値なんてないと本気で思っていましたね。

周りから後ろ指をさされる日々。辛くて毎日が息苦しかった。

 

でもね。まだ先の話ですが、就職し自分で自由にお金を使えるようになると、初めのうちは貯金に勤しみますが、あるところから外見を整えるのにハマります。努力します。そして完璧まではいかないけれども、納得のいく外見を手に入れられます。大丈夫。実はね、高校生の頃の写真と今の写真と比べると、今の方が断然に良いの。だから大丈夫。2020年の私が保証します。

 

でも。見た目だけで判断しない人を大切にしてほしい。隣の席になったY君やK君、I君みたいな人は大勢いるの。男性でも女性でも。そしてあなたも他人を見た目だけで判断しないでほしいの。あなたが嫌だったようにね。

 

2020年の私は、もしあなたに会えるのなら、私の貯金からまとまった額のお金を、100万円をあなたに渡したいと思っています。私が就職してから、節約して貯めたお金なので、安心して受け取ってください。

私のことは心配しなくても大丈夫です。仕事もしていますし、貯金もまだあります。

あなたはきっと100万円を受け取っても何に使っていいかわからないのではないかと思います。 

 

まずひとつ。そのお金で身なりを整えてください。

自分に合うサイズの、新品の下着を買って、美容院にも2、3ヶ月に一度行ってください。ドライヤーを買って髪を乾かしてから寝るようにしてください。服もお下がりで黄ばんでいないものを、自分のために新品を買って、着てください。

身なりを整えることは悪いことではありません。田舎の実家で、周りから悪いことだと思わされているだけです。あなたがそれなりの容姿になることで、都合の悪くひとがいるのです。

外の世界に出ると、身なりを整えることは必要最低限のことになります。女性はお化粧も身だしなみの扱いなので、まるで世界がひっくりかえったように感じることでしょう。 

だから今からでも、そのお金を使って身なりを整える練習を始めてください。身なりが整うと、自信がつきます。下に見てもいいヤツというカテゴリーから外れてナメられにくくなります。後ろ指をさされる息苦しさから逃れられます。だからどうか、自分の身なりを整えるためにお金を使ってください。

 

それからもうひとつ。家とも学校とも違う世界を見てください。

あなた、今かなり視力が悪いでしょう。黒板も見えていないのではないですか?ちなみに見えづらいのでメガネがほしいと伝えると、「パソコンのしすぎだ!男とメールでもしているのか!色気付いてるのか!」と罵倒されます。結局よく見えないまま高校生活が終わります。メガネを、できればコンタクトレンズを買ってください。眼科に行って検査を受ければ簡単に買えます。コンタクトレンズの専門店でもいいと思います。コンタクトレンズを入れると、今までぼやけて見えなかったものも見えるようになります。それは物や文字だけでなく、人間の見えなかった部分までも。

 

そしてひとつ。勉強してください。あなたは勉強するの好きでしょう。でも家で勉強をしていると親や妹から批判されます。自分よりも下だと思っている人間が、自分よりも良くなるのがおもしろくない。田舎の、女の学は金の無駄という考えの、そういう人が、あなたの親であり家族なのです。あなたと分かり合えることはありませんし、あの家にいても未来はありません。あの頃は辛かった。外からは状況が見えないようにされているから誰も理解してくれないし、手は差し伸べてくれない。孤立無援の状態で、経済的にもあなただけが苦しくなるのです。

あの家から出る鍵は勉強することです。就職する際に筆記試験があり、勉強してきたことがとても役に立ちます。そして就職した後でも、同僚は有名大学を卒業した優秀な人ばかり。彼らは勉強していたら親から罵られる…なんてこととは無縁の世界で暮らしています。子供の頃の家族旅行のディズニーランドの思い出や、見た映画や舞台の話をする同僚にあなたはショックを受けます。そんな世界があることすらあなたは知らなかった。彼らとの差に愕然とし、引け目を感じるようになります。

  

でもね、大人になった今も、私は学ぶことをやめていません。でも、あの頃もっとしっかり勉強しておけば…と思っているのは事実です。今は高校では履修しなかった世界史を勉強しています。だから英語も先生が苦手だと逃げず、数学も得意なりにもっと伸ばしてほしい。身の回りのものを買うためのお金を得るために費やした時間を、勉強に使ってほしいのです。2020年の私からのお金で身の回りのものを賄って、お金をつくるための時間をつかって、英語や数学、社会、美術…知識を身につけて、考えて、たくさんのことを感じてほしいのです。

そして生活の仕方、時間の使い方、優先順位、お金の使い方、料理…学校では習わないことも学んで身につけてください。これらは後々になって学んで身につけますが、もっとはやくやっておけばよかった…と思っていることばかりです。

だからどうか、勉強に時間を使って、今いる場所とは違う世界を見てください。

 

さいごにもうひとつだけ。家を出る準備をしてください。

親の過干渉と罵倒、経済的な不自由さからストレスをかなりためて、高校生にして10円ハゲを作ってしまいます。

 

家族って何?

ただの血の繋がりです。それだけです。

 

周りは「それも親の愛情だよ」と言いますが、それは理想の無責任な押し付けです。誰も責任を持ちません。辛い環境から離れてください。

 

親を捨てるのか?

捨ててください。親があなたを扱ったように、あなたも親から離れていいのです。

 

あなたが家族だと思う人が家族。それでいいのです。

それに現代では結婚したら新しく籍を作るので、実家は家族ではなくなりますしね。精神的にも離れたい血の繋がりよりも、近くに居たい他人のほうが大切。今はそれが私の人生だと割り切れるようになりました。

 

世界は広く、あなたを否定しない場所も確かに存在します。あなたを一人の人間として扱ってくれる場所があります。そういった場所を見つけて、そして作り出してください。

 

自分のことを考えるのは悪いことではありません。未来の私からの手土産をうまく使って、自分で自分を育ててください。

 

自分の力で生きていくのは、簡単なことではありません。

誰かにたよるのではなく、自分の力で幸せを手に入れてください。あなたならできます。未来の私が言うのですから。

 

愛を込めて 2020年の私より 

 

 

 

 

今週のお題「会いたい人」